装用感が良いと評判の高いレンズ。
いまでこそクーパービジョンのワンデーフラッグシップは「マイデー」という感じですが、角膜細胞をモデルにしたこのレンズは、登場時はかなり印象的でした。
クーパービジョンのホームページによると、「含水率が低下しにくい」ということと「汚れが付きにくい」ということがアピールポイントっぽいです。
後者はワンデーなのでよほどたんぱく質が出やすい人以外は気にするほどでもないかと。
むしろ、このレンズ、乾きにくいという点では確かに秀でていることが実感できます。
パッケージ
クーパービジョンはここ数年パッケージの刷新をして、洗練された外見になりました。
それまではいかにもみずみずしさをウリにした青色基調のデザインだったのが、暖色も含めたシンプルなデザインになりました。
箱の裏を見てみるとイギリス製のようです。
コンタクトレンズは税制上有利だといわれているアイルランド製が多い中で、英国製というのは結構珍しいかも。
開けるとこんな感じ。
クーパービジョンのパッケージは、開けるとなぜか左右に少しゆとりがあります。
ブリスターパックの重ね方の関係でしょうか。
それにしてもクーパービジョンのブリスターパッケージは開けにくいですね。接着の部分が強めについているようで、手が湿っていると滑ることもあり、はがすときにも変な形で切れることがあります。
つけてみた感じ
つけた瞬間から違いがわかります。
目にすっと入っていくような感覚で、違和感がほとんどありません。
違和感を感じるとすれば表裏が逆になっているときくらいで、着けた瞬間から着けていることを意識しないくらいの一体感を感じます。
厚めのレンズでありながら、それを感じないところはさすが装用感に定評のあるクーパービジョンです。
視界もクリアで、クーパービジョンのレンズと私の目の相性は良いようです。
含水率60%と高めなためウェットな感じがします。
驚くのは長時間着けていても乾燥感をほとんど感じないこと。
12時間たってもほとんど蒸発せずつけた時の水分を保持するという触れ込みは伊達ではありません。
このレンズは「装用中にごろごろ感やドライアイの症状を感じることを軽減する」といううたい文句を掲げることを、FDA(米国の厚生労働省みたいな感じ)から認められています。
その触れ込み通り多くのユーザの声を見ても、含水率が高いのに乾燥しにくいという評価が多い感じです。
人間の角膜をモデルにした生体模倣技術が取り入れられていることと、独自の保水成分の働きが効いているのかと思われます。
12時間以上VDT作業をしていても乾燥感はありません。(もともと私はドライアイ傾向ではないですが)
感想をしているという感じがほとんどないので、確かにこれはいい感じだわと実感できます。
ただ、時間が長くなれば長くなるほど視力が出にくくなる気がしています。
やはり酸素透過率が低いため、目がだんだんと疲れてくるのでしょうか...
平均的に14時間くらいつけているのですが、コンタクトレンズを外した後に、心なしか目がほっとした感じになっているような気分になります。
外した後になぜか目薬を差したくなります。
その他
クーパービジョンからは満を持してシリコーンハイドロゲル素材の「マイデイ」が出ましたので、今後はそちらに主力が移る感じもしています。プロクリアーワンデーはDk/L値が22.8と決して高い数字ではありません。むしろ従来素材では後発の割には低い値です。
瞳への酸素供給はDk/L値だけでは決まらないとは言うものの、ここまで明らかに低いとドライアイなどでこのレンズ以外瞳が持たないというのでなければ、いまとなっては万人が積極的に使うレンズなのかなという感じです。
体感的には長時間つけていても目の疲れを感じません。エッジの処理からも想像するに涙液の交換がある程度他の使い捨てレンズより良い可能性があります。
外すまでは疲れを感じないため、ややもすると長時間装用になりがちです。酸素透過率はそれほど高くないので会社に行く直前に着けて、帰りには外すなんて運用であれば良いかもしれません。
このレンズはグループIIなので、他のグループIVのレンズよりは汚れに強いことも予想され、それが良い装用感につながっているのかもしれません。汚れがつきにくいほど、違和感が減りますので。
基本スペック
販売名:プロクリア ワンデータイプ:1日使い捨て、終日装用
分類:グループII(非イオン性高含水)
DIA:14.2mm
BC:8.7mm
含水率:60%
Dk値:20.5
Dk/L値:22.8 @-3.00D
中心厚:0.9mm @-3.00D
USAN:omafilcon A
製造:CooperVision Manufacturing Limited/U.K.(英国)、CooperVision Caribbean Corp./Puerto Rico (U.S.A.)(米国)
クーパービジョンの従来型素材のフラッグシップ。
いろいろな比較サイトでもトップクラスの評価のレンズ。
合う人は多いと思います。
クーパービジョンは国内では通信販売を制限しているので、眼科併設のところか海外通販でないと手に入らないという入手の困難さがありますが、コンタクトレンズによる障害を防ぐという会社の方針はまっとうなのかなと。
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